トレーニング中やトレーニング後の糖質補給に欠かせない「マルトデキストリン」と「クラスター(環状)デキストリン(Highly Branched Cyclic Dextrin:HBCD)」。
どちらもデンプン由来の糖質ですが、その性質や吸収・インスリン反応、コストには大きな違いがあります。
本記事では、これら2つのサプリメントを4つのポイント(基本構造/吸収効率/インスリン分泌/コスト&製品比較)で詳しく解説します。

クラスターデキストリンといえばグリコのccdが有名だよ!
基本構造の違い
マルトデキストリン | クラスターデキストリン | |
---|---|---|
原料・製法 | デンプンを酵素で部分的に加水分解し、分子サイズを細かくしたもの。 | デンプンを特殊な酵素処理で環状構造に変化させたもの。 |
分子量 | 一般的にデキストロース当量(D.E.)10~20程度。 | マルトデキストリンより大きく、複数のデキストリンがリング状につながった構造。 |
特徴 | ブドウ糖より分子がやや大きいため消化・吸収が比較的速い。 | 分子が大きいため溶液の浸透圧が低く(ハイポトニック)、胃腸への負担が少ない。 |
マルトデキストリンは吸収スピードが速いため、トレーニング後など早く栄養が欲しい時にオススメです。
クラスターデキストリンは吸収スピードが穏やかなため、長時間行うトレーニング中の栄養補給にオススメです。
吸収効率の比較
マルトデキストリン | クラスターデキストリン | |
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浸透圧 | 高い 胃腸への刺激 やや強め(引水作用あり) | 低い マイルド(胃腸への負担軽減) |
吸収スピード | 速いが個人差あり | 安定して速い |
浸透圧が低いほど、体内の水分移動がスムーズに進み、栄養素を効率良く吸収できます。



お腹が弱い人や胃もたれしやすい人は、浸透圧が低いクラスターのほうが安心して摂取できます。
インスリン分泌への影響
マルトデキストリン | クラスターデキストリン | |
---|---|---|
インスリン分泌 | 摂取直後に血中インスリンが急激に上昇 (10〜20分でピーク)、その後急降下。 | 緩やかにインスリンが上昇し 20〜30分以上にわたって安定的に維持。 |
特徴 | 短時間でエネルギー補給できる反面 急激なインスリン上昇は脂肪合成を促すリスクも。 | 急激なインスリン分泌を抑えつつ 持続的にエネルギーを供給できる。 |
トレーニング中の「無駄なインスリンスパイク」を防ぎつつ、安定したエネルギー供給を狙うならクラスターがおすすめ。
コスト&製品比較
マルトデキストリン | クラスター(環状)デキストリン | |
---|---|---|
有名な商品 | グロング H+Bライフサイエンス 粉飴 | グリコCCD |
価格と特徴 | 圧倒的コスパが良い 純粋な糖質補給に最適。 | 高価 電解質やビタミンなども配合されている製品が多い。 |
コスパ重視
マルトデキストリンは安価なので大容量で使いやすい。
機能性重視
クラスター系は高価だが、電解質などの追加成分が含まれ、トレーニング中〜後の補給に適している。
どちらを選ぶ?使い分けのコツ
マルトデキストリンがオススメな人
- 初めて試す人
- コスパ重視な人
- トレーニング後の素早い栄養補給をしたい人
お腹の弱い人は下す可能性もあるので、お試しで使ってみてから、大容量を購入することをオススメします。



筆者はお腹を下す事がなかったので、マルトデキストリンを使用しています。
筆者が愛用しているマルトデキストリンはグロングになります。
下記記事で紹介していますので、参考にしてみて下さい。


クラスターデキストリンがオススメな人
- トレーニング中の安定したエネルギー供給をしたい人
- 胃腸負担を軽減しながらエネルギー補給をしたい人
まとめ
• マルトデキストリン:安価で手軽に糖質補給。吸収が速く、短時間でエネルギーが欲しいときに◎。
• クラスターデキストリン:浸透圧が低く、胃腸に優しい。インスリンスパイクを抑え、持続的なエネルギー補給を実現。
トレーニングの目的や予算、胃腸の強さに応じて選んでみてください。
特に「初めはマルトデキストリンで様子を見つつ、お腹に優しいタイプを試したい」という方は、マイクロ D のHBCDなど比較的リーズナブルなクラスターデキストリン製品がおすすめです。
ぜひ、自分にぴったりの糖質サプリを見つけて、トレーニング効率を高めましょう!
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